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STORE STORY

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Ron Herman Journal

Issue 12Posted on Feb 01.2021

天気がいいから、今日はロンハーマンに行こう--
お客様がSNSで発信したメッセージ。この言葉を目にした時、私たちは声を上げて喜びました。自分たちがやってきたことは間違いではなかったと。

1976年、ロンハーマンは、ロサンゼルスのメルローズアベニューで誕生しました。どのようなストアにしようか。創業者ロン・ハーマンが心に決めた一つが、「幸せになってもらうことを売ろう」という思いでした。

地域性を生かしてインテリアをアレンジしているが、全店舗で共通しているのが、エントランスを入ってすぐ脇にレジカウンターがあること。お客様の顔を見て、しっかりとあいさつをしたいため


服をお客様に販売するだけでなく、ストアに足を運んでもらうことによって、ワクワクしたり、元気になって帰ってもらいたい。うれしいことに、ロンの思いはお客様に届きました。ショッピングをするだけでなく、ふらりとストアに遊びにきて、スタッフと会話をしたり、時には一緒にダンスを踊ったり……。すぐにカリフォルニアのストアには笑顔があふれるようになりました。

ボディは本店のロサンゼルス・メルローズアベニューのストアと同じ特別なボディを使用。今やロンハーマンの代名詞に


12年前、ロンハーマンが日本に上陸するのにあたり、私たちが不安に思ったのが、このロンの思いが日本の皆さんに受け入れてもらえるかということでした。当時、セレクトショップは服を買うことが目的の場所。ショッピングだけでなく、その空間にいるだけで楽しくなってもらいたい。そのようなストアは望まれているのか。

居心地よさを醸し出すために、ストアで使用する素材や照明にもこだわる。六本木店は隣接する庭から注ぐ自然光が気持ちいい


そのためのカギは“居心地のよさ”だと、私たちは考えました。「ずっと昔からあった家みたいな店をつくって、お客様を迎えよう」。ヴィンテージの古材など本物の素材を使用してインテリアを。ショッピングの途中に休んでもらうためのソファを。リラックスできるフレグランスと音楽。そして、私たちからお客様への感謝の言葉を……。

ヨットが停泊しているハーバーや海の景色を楽しむことができる逗子マリーナ店。カリフォルニアのストアにも負けない気品が漂う


目に見えるモノも大切ですが、それ以上に大事にしているのが、私たちの気持ちです。自分たちがそうでないのに、お客さまが居心地いいはずはありません。いかに気持ちよく楽しく働けるかを、日々、みんなで話し合い解決してきました。そして、どのようにしたら、お客様に笑顔になっていただけるか。

ストアによってカフェを併設するのは、ショッピングだけでなく、のんびりとリラックスした時間を楽しんでいただきたいから


ロンハーマンには、細かい接客のマニュアルはありません。ただ、みんなが守っていることは、お客様一人一人に心を込めて向き合うこと。その思いが皆さんに届いたのか、今では、お一人様、友人、カップル、ファミリー、たくさんのお客様が、ストアで笑っている姿を目にするようになりました。

お客様へのメッセージをストアのいろいろな所に。言葉を探すのも楽しみのひとつ


天気がいいから、気分がいいから……。ショッピングをしなくても、ストアに足を運んでいただき、「明日もがんばろう」と元気になっていただけたら。皆さんに、お会いできることを楽しみにしています。

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